自律型人材はすべての企業に必要か?

2012.01.20

伝え方のタイミングを工夫するとして、それでも会社の本当の姿は学生には見せられないという方もいる。もし本気で自律型人材を育てたいと考えているのであれば、会社の中身自体を変えていただく必要があるだろう。これからはインターンシップもますます盛んになってくる。自律型人材に育てるのにふさわしい学生を採用しようと思えば、現場のリアルな面を見せるのは必要不可欠の手段になっていくだろう。しかし「会社の素顔を学生には見せられない」と本気で心配するような会社では、インターンを受け入れた途端にボロが出て、あっと言う間に学生の間に悪い評判が広まってしまうこともありえるだろう。

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そのような状態では、自律型人材の育成そのものが難しいと言わざるを得ない。自律型人材が活躍する自律組織とは、旧来型のピラミッド型組織の逆で、現場の人それぞれが自分自身の頭で工夫して、考えて、自律的に行動する組織のイメージである。旧来型組織はどちらかといえばトップダウンの形式だが、自律組織は現場の思考と判断で行動するところに特徴がある。だが考えてみれば、世の中のすべての組織において自律型人材の育成がもっとも重要かといえば、実はそうとも限らない。現場が自分の頭で判断するより、しっかりとした仕組みを回すことが最適な企業も存在する。それはその企業の置かれた事業環境や競争環境、自社の経営資源の内容などによって決まることであって、現場の人間が考える仕組みになっていないことがすべて悪いわけではないのである。