昔の家と家との結婚の披露宴は、招待客の大半は親の知り合いで、本人は見たこともない人が多かったものです。いまでも本人が親の事業の後継者である場合に、親の取引先を招待するのは、将来本人が交渉を持つ相手ですから当然です。しかし、ふつうは、当人たちを中心に考え、友人や世話になっている先輩、今後力になってくれるであろう人を選ぶのが適当です。このとき、双方の招待客の人数と年齢層はほぼ同じにするのが理想的です。男性側は若い友人ばかりなのに、女性側は親の友人や知人が主というのではチグハグだからです。招きたい人には、その人が喪中でも、旅行中で不在とわかっていても、一応、招待状を出しましょう。出欠は先方が決めることですから。さて、招きを受ける側ですが、結婚披露の招待状をもらったら、返事はすぐ出すのが礼儀です。返信用のはがきの出、欠のどちらかに丸印をつけて一方を消し、出席の場合は、お祝いのことばを一筆書きそえると心が通います。欠席の場合は、失礼にならぬように「おめでとうございます。あいにく当日は父の喜寿の祝いで田舎に参りますので残念ながら欠席させていただきます。いずれご挨拶にうかがいます」などと理由をはっきり書くことです。ただ、「父の命日で法事を……」などと縁起の悪いことを書いてはいけません。そして、御住所、御名前などの御や芳名の芳を消し、先方の宛名の下に「行」があれば消して「様」にすることも忘れないでください。