今はもう、結婚・離婚が何かしらのペナルティーになる時代ではない。やや乱暴な言い方だが、結婚したければ結婚して、駄目なら別れてまた誰かと結婚してもいいのだ。そして彼女達はこうも言っていた。二十五までに嫁にいかないと、それから三十まではたぶんどうでもよくなると思うと。賢い今時のお嬢さん達は、自分達の結婚願望が一過性のものであることが、ちゃんと分かっているのである。女には一人で泳ぎ続ける力はないのだから、誰かの船に乗せてもらわなくてはならないと暗にすり込まれていた時代とは、やはりもう根本的に考え方が違うのだ。とてもよいことだとは思うが、何にでも弊害というものはある。よっぽど特殊な人を除いて、誰にでも「結婚したいな」と思う時期は周期的にやってくる。女の結婚適齢期が二十四までと世間で言われていた頃は、表向きその“結婚したい病”にかかるのは二十代の乙女だけで、三十越えたら「あの人は結婚できなかった」と過去形で切り捨てられ、本人もあきらめて開き直ったりしたものだが今は違う。いくつになっても結婚していい時代に、私達は生きているのだ。法律は結婚可能年齢の下限は定めているが上限はない。昔はお年寄りになって結婚したりすると、息子や娘や孫から「恥ずかしい」と言われたようだが、今は八十になったって九十になったって恋愛したり結婚したりしても、誰も必要以上には驚かなくなった。恋愛ビッグバンというか結婚ビッグバンというか、バブル崩壊と共に昭和の時代にあった結婚の価値観も消滅し、いつのまにか年齢の鎖がほどかれて人々は自由になった。と、いうことは。恋愛したい気持ちや結婚したい気持ちは、一過性の風邪をひくようなものだと私は思う。しかし恋愛ビッグバン後、以前は建前上若い娘にしか発病しなかったはずの“結婚したい病”に、生きているかぎりずっと襲われる可能性がでてきたわけだ。結婚願望病は、一度かかったら免疫ができて二度とかからなくなる麻疹とは違う。現代に生きる人はいくつになっても事あるごとに、仕事がきつくて心の拠り所がほしかったり、逆に仕事がつまらなかったりしたとき、体が弱ったときや心が空虚になったとき、何度もその病にかかる運命にある。二十代が終わったからといって、結婚願望から逃れられるかというと、そうではなくなったのだ。それは幸せなことでもあり、ある意味つらいことでもあるなと私は思う。
[参考サイト]
東京の結婚式場なら南青山ル・アンジェ教会
http://www.le-anges.gr.jp/
東京南青山の教会結婚式
http://www.le-anges.gr.jp/chapelle/wedding.html