「Jリーグ」という名前もまた、ニックネームだ。正式名称は「社団法人日本プロサッカーリーグ」(九一年十一月創設)という。「Jリーグ」という名称を選んだ理由を、川淵三郎チェアマンは次のように説明している。「「Jリーグなら日本のプロリーグだと海外でもわかりやすい。国内向けにも国際的競技だと印象づけるためJが有効だったのです」「セリエAといえばイタリア、ブンデスリーガといえばドイツ。そんな世界に通用する愛称を付けたかった。
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広告代理店が作った候補の中にジャパンのJを見つけ、これだ、とひらめきました」と川淵さん。国名の頭文字の先例は見あたらなかったが、「日本」をいちばん明確に伝えられると考えた。「実は、プロ野球との差別化が大きな課題でした。サッカーは野球よりはるかに多くの国で楽しまれている。その点を強調するためにもJはふさわしかった」」(九九年六月五日付『朝日新聞』)この「国際舞台の中で活躍する日本」「世界の中の日本」をイメージさせるJリーグの「J」は、JポップのJがもつファンタジーとぴったり重なっている。FM局J‐WAVEは世界の音楽が一堂に会するオリンピックであり、Jポップはその晴れ舞台で活躍する日本の音楽、というファンタジーを帯びていた。Jリーグにも国際舞台として「ワールド・カップ」があり、Jリーグはそこで活躍する日本のサッカーである。Jリーグは、Jポップと共通する「Jのファンタジー」つまり「国際性」をそのまま具体化し、テレビ中継でわかりやすく大衆に見せてくれたのだ。