広さとプライバシーの確保

2011.08.25

寝室、特にマスターベッドルームと呼ばれる主寝室にとって最低限必要なのは、広さとプライバシーの確保である。パンフレットを見て、「この寝室は、よく考えられている」と、即座に実感できるようなマンションに出会える機会がとても少ないのは、この二つの必要条件が満たされていないからだ。いったいこの不動産会社は、マスターベッドルームというものについて、どう考えているのだろうかと、常識を疑ってしまうようなシロモノがほとんどなのである。たしかに間取り図を見ると、「洋室1」とか「洋室2」とかいう表示があって、たいてい2よりも1のほうが多少広いので、そこがおそらくマスターベッドルームなのだろうと想像するのだが、この部屋がたいていは、見れば見るほどオソマツである。まず、十分な広さが確保されていない。洋室というからには、布団ではなくベッドで寝ることを想定しているわけだが、いったいどこにどうやってそのベッドを置けばいいのだろうと迷わずにはいられない。ベッドを置くことを考えれば、最低でも七畳強、できれば八畳以上の広さが必要になるかと思うのだが、それが確保されていない。もちろん広さがあっても、部屋の形が妙に細長かったり、クローゼットなどが出っ張っていてイビツだったりすると、やはりベッドは置けなくなる。