欧州においては、外国語教育を通して他者への関心を持ち、繊細な感覚で多様な言語や文化にふれ、異質なものに関わる「開かれた態度の育成」を目標とする一方で、多言語能力の基礎的な力を育てることを目標としていることがわかります。つまり、世界における相互依存の関係に気づき、グローバルな(地球規模の)視点を持ちながら、自分の能力を発揮しつつ、自分の生活の場所でローカルに生きていくための資質を養うことが、二十一世紀の教育に求められているのです。今後、日本に海外からの移民がたくさん流入してくることも十分予想されます。そのとき果たして日本は、異なる文化を持ち、異なる言語を使用する人たちの人権を守れる国になっているのかどうか、同じ国民として共生していくことができるようになっているのかどうか、今後の教育が果たす役割は大きいと考えています。特に国際理解教育、外国語教育を担当する方にとって、しっかりと考えておく必要のあることだと思います。