小さくて華奢なイタリア人

2011.05.06

ふたり一緒に鏡の中を覗き込む。大柄な日本人と小さくて華奢なイタリア人。満足そうに笑いながら、アンジェラ(仮名)は、「私がどれだけパンツに憧れているか、わかる?」と言った。そういえば彼女はいつだって、タイトのミニスカートばかり着ている。「好きならば、はけばいいじゃない」と一言うと、「わたしってパンツをはくとバランスが悪いの。似合わないとわかっているのに着るなんてばかでしょう」と答えるのだった。私はハッとした。この厳しさ。この若さでもう自分を知っている。だからたとえ好きでも冷静に判断して潔く切り捨てることができるのだ。いつも、ただ漠然とおしゃれだなと思っていた彼女の、もしかしてこれがスタイルということ?そしてまたこれが、あの「シーオーノー…」を当たり前に受け止められる根本だったのかもしれない。